トヨタ・モビリティ基金について

世界中の人に
もっとモビリティを

モビリティ - それは移動の自由を指す
言葉です。そして、私たち人類のDNAに
組み込まれた本能でもあります。
だからこそ、赤ちゃんはあれほど懸命に
自分の足で歩き出そうとするのです。
先人たちが困難を乗り越えてエンジンを
創り上げたのも、私たちが星を見上げて
次なる旅路に思いを馳せるのも、
この根源的な欲求の表れなのです。

モビリティには、制約を取り払い、可能性を広げる力が
あります。人々は、モビリティによって、どこにいようとも
能力を存分に発揮する力を得ることができます。私たちは、
世界中の誰もが成長し、発見し、探求する力を持つべきだと
信じています。

拡大する世界の原動力として

トヨタ・モビリティ基金は、人や物の移動に係わる
各種支援活動を通じて豊かなモビリティ社会の実現と
モビリティ格差の解消に貢献することを目指し、2014年8月に
設立されました。この基金を通して、トヨタがクルマづくりで
培った技術的知見と環境性能に関するノウハウ、さらにそれを
支えるリソースと、世界中の組織の優れたビジョンや経験とを
結びつけたいと考えています。このように力を合わせることで、
都市部における交通の課題を解決し、全ての人のための
パーソナルモビリティを推進し、次世代の移動の自由を
生み出していきます。

理事長メッセージ:

 未来のモビリティ社会をリードし、安全・安心な移動手段の提供によって世界中の人々の暮らしを豊かにするというのがトヨタのビジョンです。このトヨタ・モビリティ基金の設立によって、世界のどの地域に住む人もより豊かな暮らしができる真のモビリティ社会を実現できればと願っています。

 トヨタ・モビリティ基金では、現在のみならず将来世代の笑顔のために、クルマづくりで培った知見を活かし、多くの皆様と想いを共有しつつイノベーティブな精神で、多様なモビリティに関する取り組みを支援して参ります。

 クルマは、1760年代後半に世界で初めて誕生して以来、多くの先人の努力によって大きく進歩し、今では10億台以上が世界各地を走っています。その影響は非常に大きいもので、人類の歴史上今ほど移動が簡単な時代はありません。モビリティは経済の発展を支える力となり、教育や社会活動の裾野を広げ、人々の夢をかなえる手段でもあります。私たちの人生においてそれほどに大きな役割を果たしているクルマは、いつしか「愛」という枕詞をつけられ、親しみをこめて「愛車」と呼ばれています。

 一方、世界には、自由な移動を手にしていない人々がたくさんいらっしゃいます。私たちはその状況を変えたいと考えています。モビリティは、世界の豊かな地域に住む人々に限られたものであってはならず、安全で効率よく、楽しいものであることが重要です。また同時に、経済的にも環境の面においても持続可能なものでなくてはなりません。 これからの100年を見据えた私たちのミッションは、モビリティの発展がインフラの変化や都市化と足並みをそろえていって初めて達成されるのです。

 科学技術者、都市計画コンサルタント、政府・自治体、さらには障がいのある方や高齢の方、経済的に恵まれない方々を支援する団体や組織等のさまざまな方々との協力から多くの優れたアイデアが生まれてくるでしょう。皆様のご意見をお待ちしています。優れたアイデアを互いに持ち寄れば、すばらしいことを成し遂げられるはずです。

トヨタ・モビリティ基金
理事長 豊田 章男